田淵電機は、創業以来、トランスを主力製品として営業活動を展開してきましたが、このような製品開発のなかで培ってきた技術は多々あります。特に、変成器技術と電源技術の合わせ技として、太陽光発電パワーコンディショナ、いわゆるパワコンの開発の分野でも実績を上げていることは周知のとおりです。太陽光発電は、いまでは電力自由化の潮流に乗ったこととあわせて、全国的にも、各家庭のレベルにまで普及していますが、そのなかでもパワコンの占める位置づけは大きなものがあります。田淵電機の手がけるパワコンにもさまざまな種類がありますが、なかでもエネテラスの商品名で知られる田淵電機の最新製品のパワコンの場合、特にメンテナンス性能の確かさが光っています。
太陽光発電で用いられる太陽電池モジュールは、経年によって出力が低下したり、場合によっては故障することもあり得ます。この場合、特に初期段階では人間の目に見えるような変化がないため、気づいたときには手遅れということも多いのが実情です。太陽光発電の発電量を維持する上で、このような出力低下などは致命的で、たえずメンテナンスをすることが大切になってきます。田淵電機のパワコンを利用すれば、ストリングごとに太陽電池モジュールの発電データを取得することが可能なため、初期段階の出力低下でキャッチでき、対策が容易です。
この間の発電ロスを最小限に食い止めることが可能なため、効率性を重視する場合には不可欠といえます。